人生コラム

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あこがれの
ブロードウェイ

ブロードウェイの写真

ブロードウェイミュージカル「ヘアスプレー」が日本に上陸する。きょうのスケジュールもこなせないくせに、七月の東京公演のチケットを買っちゃった。 「ヘアスプレー」は、1960年代、アメリカはボルチモアのダンス大好きちょい太め女子高生の物語。様々な困難に立ち向かいながらも、前向きに生きる姿が、ポップなファッション、ダンスで明るく描かれる。 2003年のトニー賞8部門獲得。今もチケット入手困難なロングラン作品である。 自他共にあきれるスーパー方向音痴の私の、初めてのひとり旅が、2003年ニューヨーク3泊5日だった。目的は、ブロードウェイミュージカルを見る! 実は、前年に見た映画「ニューヨークの恋人」で、私は、19世紀の公爵役、ヒュー・ジャックマンに恋をしていた。その、ヒュー様が、ブロードウェイデビュー。 「ボーイ・フロム・オズ」という作品で主役に挑戦するのだ。市内で何度迷っても、心に迷いはなかった。応援に行こう!

かくして私は情熱に身を任せ、単身ニューヨークへ!たどり着いた劇場は思いの外こじんまりしていた。席の数は千程度だ。緊張している私に、隣の女性が話しかけてきた。 「ヒューは素敵な男性ね」彼女の隣には少年。「今夜は孫とデートなの」。と微笑んだ。見渡すと、買い物帰りに立ち寄った感じの人も多い。いよいよ開演。 そこに観客・俳優の隔たりはなく、共有できるこの時間を平等に楽しもうという空気に包まれていく。決死の覚悟で行ったブロードウェイは、ニューヨーカーたちの日常の一部になっているようだった。 普段着で開く夢の世界への扉。幕が下り、拍手が鳴り止んでも、その扉が閉じることはない。

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